糖尿病は筋肉不足から

※ここでは先天性要因の大きい1型糖尿病ではなく、生活習慣から来る2型糖尿病にのみ言及します。
2016年時点での糖尿病有病者と予備軍はいずれも約1,000万人と言われています。
1997年~2007年のたった10年間で、糖尿病患者及び予備軍は1.6倍まで増加しており、これを遺伝的疾患であるとは考えにくいです。1
骨格筋が糖質を燃焼させる
2型糖尿病の原因は、過食と運動不足による糖代謝不全です。
骨格筋は最も大量に糖質を燃焼することができる器官です。
インスリン標的臓器の中で、最大の血糖取り込みが可能な器官であり、その量は全体の70%を占めています。2
また糖は脳の主要なエネルギー源であると言われますが、全体の割合では約20%となります。
そのため、2型糖尿病は筋肉の代謝疾患であると考えられます。
飲み物はコーヒーなどがオススメ
夏時期などで喉が渇いて、糖質の多い清涼飲料水ばかり飲んでいると、糖尿病になることがあります。
上記の通り、運動している方がスポーツドリンクを飲むなどはむしろ推奨されることです。
しかし運動習慣がない方が水分補給と称して清涼飲料水をたくさん飲めば、糖尿病にもなるでしょう。
飲み物で言えば、コーヒーや他のカフェイン飲料が糖尿病対策にはオススメです。
これらの飲み物からの総カフェイン摂取量は、糖尿病発症危険率を有意に減少させると分かっています。3
長期的に見ても、2型糖尿病の発症危険度を軽減させることを示唆しています。
まとめ
筋肉が糖質を燃やします。
糖尿病リスクを回避して食事を楽しみたいのであれば、変なサプリや糖質カットの食品に頼るのではなく、自身の筋肉量を増やしましょう。
- 平成30年版 厚生労働白書 -障害や病気などと向き合い、全ての人が活躍できる社会に- ↩︎
- DeFronzo, RA(Diabetes 1988; 37: 667-687) ↩︎
- Ann Intem MEd. 140:1-8, 2004 ↩︎