認知症リスクは「歩幅」でわかる

認知症リスクは「歩幅」でわかる

厚生労働省の推計によると、2012年時点で認知症の人は全国で462万人と言われています。

将来的に認知症になる可能性が高い軽度認知障害も推計で400万人とされています。

2024年現在ではさらに高齢化が進み、この数字は大きくなっていることでしょう。

そして日本ではこれからもこの数字はしばらく伸び続けることが予想されます。

認知症リスクの予想

実は認知症のリスクは「歩幅」から分かることが判明しています。

東京都健康長寿医療センター研究所に研究チームが、新潟県と群馬県の70歳以上1,149人を対象に調査を実施しました。1

握力や片足立ち、歩幅など身体機能の計測と認知機能の関係をテストする調査でした。

結果、歩幅と認知症リスクには相関関係があることが認められました。

歩幅が広い人に対して、歩幅が狭い人は約3.4倍もの認知症リスクがあると判明しています。

男女
広い111
普通1.220.672.44
狭い3.392.345.76
歩幅と認知症リスクの相関

なぜ歩幅から分かる?

歩幅を広く大股で歩ける、ということはどういう状態でしょうか。

しっかりとした下半身の筋力があり、それを支えるだけの心肺機能が備わっている状態であると言えます。

筋力があり循環器系能力も高く保っていること、それが認知症対策にもなっているというのです。

認知症については過去、血圧や血液検査、尿検査などといった数値的な研究ももちろん行われてきていましたが、最もシンプルかつ手軽に分かりやすいのは「歩幅」であったようです。

まとめ

以上を踏まえて、歩幅を広く歩こう、というのは正解ではあります。

見立てとしては下肢筋力と有酸素能力を保っていることが条件かと思いますので、ジョギングやランニングに限らず、トレーニングでもある程度対応可能なのかと考えます。

下肢筋力と心肺機能の両方が上がる、スクワットやケトルベルスイング、エアロバイクなどもいいかも知れません。


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  1. https://www.tmghig.jp/research/publication/news/2012/no250.html ↩︎

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