【現役研究者が教える】正しい情報の見極め方

【現役研究者が教える】正しい情報の見極め方
博士

YouTubeの情報は科学的根拠とは言えませんよ

近年のSNS等普及に伴い、筋トレ情報を配信するYouTubeチャンネルやInstagramアカウントがたくさん存在しています。

しかし残念ながら、なかには根拠もなく、配信者の経験や想像のみをもとにしてコンテンツが作られているパターンも多くみられます。

ではどうすれば、エセ専門家かちゃんとした専門家かを見極めることができるのでしょうか。

研究者の立場から、大きなポイントを紹介します。

正しい情報の見極め方

その1:根拠や出典が明記されている

その情報には、根拠や出典が明記されていますか?

一つの知識が、論文という形で世に出るためには、査読と呼ばれる複数の研究者による審査があります。

ここで方法論や結果の解釈について、厳しい審査を通過する必要があります。

実際ここで多くの研究が振り落とされて、世に出ていない論文もたくさんあります。

論文をベースとした根拠が記載されていない情報は、作成者のただの感想や経験則に過ぎないということもあります。

その2:強い表現を使っていない

そのネット記事や投稿では、強い表現を使っていませんか?

論文は大事ですが、絶対ではありません。

研究というものにも、いろいろな限界があります。

研究では、地球上全ての人を対象にすることは不可能です。
研究では、人種・年齢・性別・そのほか様々な属性の集団から、一定数が抽出されて実験が行われます。
特定の集団から得られた知見が、そのまま他の集団や人にもそのまま適応できるかは、正直分かりません。

もし一つの論文から得られた知見を、誰もがこれをやるべきだと表現していたら、それには過大解釈が含まれています。

SNSでは、強い表現や極端な情報が伸びやすいという特徴があるので、論文側からしても「そこまでは言っていない」ような内容が、さもエビデンスがあるかのように語られることがあります。


実は論文というのは、正確に読み解くことがとても難しいのです。

解釈にはそれなりのリテラシーが求められますし、それを論文に目も通していない他者へ伝えるとなると、相応に曲解を生むリスクを伴います。

博士

現役の科学者という立場から、正しい情報を発信していけるよう頑張っていきます!


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