人体の耐用年数は元々50年

人体の耐用年数は元々50年

人生100年時代と言われるようになりました。

飽食の時代とも言われるほどの栄養環境改善と、医療技術の発達により、人類の寿命は大きく引き伸ばされています。

文明社会の恩恵はとても大きく、その発展は目まぐるしいほどですが、人体の構造は20万年前からあまり変わっていないと言われています。

耐年数:40~50年

人体の耐年数は、本来40~50年程度と考えられています。

一つの指標として、生殖能力は50歳前後の閉経でその能力を失います。

男性機能の衰えも大体40~50歳程度を境に訪れます。

生物の繁栄方法も多種多様ですが、生殖能力を失った段階で生物が持つ原初の目的である「繁栄」は果たせなくなります

一般的にはここが生物学的な生存理由の消失で、それ以降は余生のようなものです。

身体能力については、20歳前後のピークに緩やかに衰えていきます。

何も手を打たなければ、40~50歳の体力状況というのはなかなかに厳しい状態となります。

この辺りの年齢を超えると体のあらゆる箇所にガタが出てくるのですが、一般的な生物学的考えに則って、生殖能力を生存理由と仮定すると、なにかと辻褄が合ってしまうのです。

関節軟骨も消耗していくので節々は痛くなるし、骨や筋肉も弱くなっていきます。

根本的に、人体は50年以上の使用を想定した設計をしていないとも考えられるのです。

体の「正しさ」とは?

最近、人体の不調の原因によく「正しい」というフレーズが出てきます。

「正しい体の使い方」「正しい姿勢」「正しいアライメント」など。

その正しい状態ではない歪みが、結果的に現在の不調を招いているという意見です。

これ自体は正しい考え方です。

では原初の時代に、そんな「正しさ」が成立していたでしょうか?

正しい姿勢で、正しい体の使い方を、原子時代の人類はやっていたでしょうか?

文明社会で色々おかしくなっている現代よりはマシかもしれませんが、おそらくそんなことはないでしょう。

こうした体の「正しさ」のニーズが高くなっていったのも、人生が長くなっているからと言えるでしょう。

40~50年の人生であったとしたら、生殖と後身の育成を終えた個体は、別にもう壊れてしまっていてもいいのです。

一旦道義は置いておいて、あくまで生物学的なお話として。

生物学的な設計思想(?)からして、人体の歪みや不完全さは許容範囲であったと言えるかもしれないです。

まとめ

以上が生物学的に考察したときの、人体の耐用年数についての見解です。

研究もかなり進んで、技術も発達した現代であれば、アンチエイジングの名の下に耐用年数を伸ばす手段がたくさんあります。

ざっくり言えば、「ちゃんと食べて運動して寝ろ」ってだけなのですが。

iPS細胞で自身の骨髄を培養し、オイル交換のように全て入れ替えれば、150年は生きられるようになるとか言う話も出てきました。

そういった医療技術によるサポートにもある程度期待しながらも、しっかり健康維持に努めて参りましょう。

願わくば、皆さまの健康寿命が延命されることを。


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