NSCA-CPTを受験した時の話

NSCA-CPTを受験した時の話
トレーナー

NSCAジャパンで取得できる主要な資格は、CSCSとCPTの2つです。
私がNSCA-CPTを受験したのは大学生の頃でした。

NSCA-CPTは、「健康と体力のあらゆるニーズに応える、パーソナルトレーナーの資格」です。

私が受験は2016年のことでした。

最近、NSCA対策の資格スクールとかが結構あるみたいなのですが、当時は確かなかったと思います。
需要が高まっているのかもしれないので、当時の勉強方法や実際に受験してみての手応えなどを残しておこうと思います。

NSCA-CPT受験資格の確認

学生のうちにトレーナー資格を取得しておこうと思い、NSCAを受験すると決めました。

そもそも受験可能かというところで、まずは受験資格の確認が必要です。

NSCA-CPT受験資格

  1. NSCAジャパン会員であること。
  2. 満18歳以上であること。
  3. 高等学校卒業者、または高卒資格合格者
  4. 有効なCPR/AED資格の認定者

高校生以下を除けば、ほとんどの場合対応が必要なのは①と④です。

①に関しては、申し込んでお金を払えば解決します。
事項に記しますが、結構お金がかかります

④については、普通救命法の実技講習を受けて修了証をもらえということです。
消防署や赤十字で講習を受けられます。
受験後・合格後に認定を受けて提出しても問題ないです。

まずはNSCAジャパンに入会しましょう。

NSCA-CPT受験までの費用

民間資格というのは、思いのほかお金がかかります。

当時(2016年)のメモが残っていたのですが、費用は下記のように。

・NSCAジャパン 学生会費 11,000円
・テキスト 1,1800円
・試験問題集セット 9,900円
・受験料 46,000円

合計 78,700円

学生の私には苦しい金額でしたが、社会人になってもお手軽な金額ではないです。

当時の私は学生会員で少し会費が安かったのですが、一般会員になるともう少しお金がかかります。

また当時と異なり、税率の変更もありましたし、為替レートも変動して、インボイスも導入されています。

今から社会人の方が受験するには、10万円程度の用意はしておいた方がいいでしょう。

受験日は自分で決める

受験条件を全てそろえて、あとは勉強して受験するだけです。

NSCAの試験は、大学受験やTOEICのような一斉受験形式ではではなく、全国各地にある受験センターでのパソコン受験になります。

つまり、いつどこで受験するかは、自分の意思で決められるということです。

これには良い面も悪い面もあります。

メリット

  • 自分の好きなタイミングで受験できる。
  • 準備期間はそれぞれに必要なだけ取れる。

デメリット

  • 自分で決めないと受験日が定まらない。
  • いつまで勉強すれば確実に合格できるかは分からない。
  • いつかやろう、といつまでも受験を先延ばしにする。
  • 結果、ダラけて勉強をサボり始める。
トレーナー

見事に勉強サボってました。

好きな時、好きな場所で受験できるのはいいシステムなのですが、計画性を持ってやらなければ人間は怠惰になります。

解決方法はシンプルで、受験日を先に決めてしまえばいいです。

  1. 受験日を決めてしまう。
  2. 高い受験料を払ってしまう。
  3. 受験日から逆算してテキストを読み進める。

単純ではありますが、受験料が高いのでこれは効果的です。

人間は損失をできるだけ回避したい生き物ですから、合格するしかなくなります。

実際の勉強方法

予備知識の有無でやり方は結構変わると思います。

これは、趣味でこの分野の勉強をしていて、大学ので解剖学や生理学を履修していた人の勉強例です。

そうでない人はどうすれば良いかは後述します。

当時やった方法

  • テキスト1日2章くらいのペースで読む
  • 各章末の練習問題を解く
  • もう一度各章末の問題を解いて、間違ったところや不明点をテキストで確認する
  • 自信がつくまでひたすら繰り返す

ベーシックなテキスト精読と問題演習の繰り返しです。

ただし章末問題は5問程度と少なく、公式の問題集も問題数が少ないため、問題演習では網羅的に学ぶことはできません。

問題を解いて、その箇所を復習していったら、カバーできていない箇所を自分で読んで覚えていきます。

最初は大体1日2章のペースでしたが、章ごとに内容の難しさが違いますし、その日の予定もありますので臨機応変に。
全25章ですので半月~1ヶ月程度で1週目が終わればOKです。

2週目に入った頃には受験日を決めましょう。
先述の通り、終わりを決めないと限りがないです。

公式の問題集ですが、値段の割に問題数も少ないので、問題演習型で学びたい人は非公式の問題集を購入すると良いでしょう。

コスパとタイパの良さそうな方法

予備知識がない人でも独学で資格取得は可能ですが、時間がかかります。

テキストだけでいけるのであればそれがコスパ最高です。
しかし予備知識がない方がいきなりNSCAのテキストに取り組むのは結構大変かなと思います。

NSCAでは受験対策講座の解説動画を配信しています。

章ごとに分かれていて、全て購入すると2万円程度になります。
スポット的に、分かりにくかった章や苦手なところだけでも、動画を購入してみると良いかと思います。

タイムパフォーマンスが高いのは、資格対策の有料スクールです。
ただし30~50万円前後かかることもあるので、コストパフォーマンスは全然よろしくありません。
もし本気でパーソナルトレーナーを目指したくて、そこへの投資を厭わずしっかり勉強したい未学習者であれば、選択肢に入れてもいいでしょう。

NSCA-CPT試験本番

NSCAの資格試験はパソコン受験で、3択問題になっています。

試験時間は3時間、問題数155問でした。
問題数的に3時間くらいかかるものかと思い臨みましたが、結果的に解答自体は2時間ちょっとで終わりました。

基礎知識の学科問題や実践のケーススタディなどが出題されます。
3択問題なのですが、ちゃんと勉強していないと普通に分からないです。

この試験でいいシステムなのが、各問題に「後で見直す」というチェックが付けられることです。

自信があるものはそのまま回答し、怪しい問題はチェックを付けて一応解答し、後からまとめて見直しましょう。

私の場合は、何度も見直しをしたせいで、結局3時間使い切りました。

結果発表

パソコンによる3択形式の試験ですので、結果は会場ですぐに分かります。

パソコンセンターの係員さんからスコアレポートが渡されます。

点数や正解率などが記載されたその紙に、控えめに「合格」と書かれていました。

スコアレポート

難易度的には、テキストの章末問題の方が難しかったかなと思います。

一応これで試験は合格ですが、認定はまだです。
残された最後の課題に取り組みます。

普通救命法認定

認定要件の最後の一つ、④有効なCPR/AED資格の認定者 が残っています。

難しい資格のような書き方ですが、要はAED実技実習込みの普通救命法を受講しろとのことです。

内容自体は、今では自動車学校でも教わるような胸骨圧迫などの救命法になります。

教習所ではNSCAに提出できる証明書を発行してくれませんので、地元の消防局へ受講しに行きました。

赤十字とかでもいいのですが、地域の消防局が毎月やってくれていたりしますのでお手軽です。
近隣の消防局や赤十字を調べてみてください。
大抵無料で受講可能だと思います。

修了証をコピーしてNSCAに送付しますと、正式にNSCA-CPT認定の通知がメールで来ます。

普通救命法認定は、試験前でも試験後でも問題ありません。
試験後の場合は、試験合格後1年以内に認定証の提出が必要です。

まとめ

NSCA-CPT認定証

以上の過程を経て、NSCA-CPTの認定が得られます。

資格認定までまあまあな手間とお金がかかります。

自己投資と思って頑張れる方、トレーナー資格を取得したいという方は、どうぞ挑戦してみてください。

今では先述の通りNSCAが受験対策動画を出してくれていたり、有料のスクールもあります。
非公式の問題集とかも出ているようなので、そういったものを探してみてもいいかもしれません。

私の体験記が誰かの一助となれば幸いです。


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