ボディコンテスト団体一覧

とりあえずの体型改善で始めたトレーニングも、進んでくると目標が欲しくなったりします。
目標の一つとして、ボディコンテストを設定することが多々あります。
しかしボディコンテストの団体はたくさん存在していて、多くの場合は憧れや近場の人に合わせて選んでしまいます。
それが自分の価値観に合うのであれば、何も言うことはありません。
ボディコンテストは基本的に他団体出場ができないので、団体選びは少し慎重になりましょう。
とりあえず全体観が分かるように、特徴とオススメな人をまとめてみました。

下記の団体の大会は全て観戦したことがあります。
私自身はJBBFの所属です。
団体とオススメな人
JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)
日本国内では最も古く権威のあるボディビル団体です。
日本でボディビルといえばこの団体が筆頭に上がります。
IFBBが持つ「ボディビルをオリンピック競技に」という理念のもとで活動してきました。
JOC(日本オリンピック委員会)傘下の公益社団法人であり、アンチ・ドーピングを強く掲げています。
これにより他団体参加に対しても最も厳しい団体でもあります。
(オリンピック競技にするには、国内のボディビル団体を統一させる必要があるので)
JBBFがオススメな人
ボディメイクをスポーツとして捉えるなら、競技性とフェアネスからJBBFがオススメになります。
ナチュラルで勝ち切りたい、「ボディビル」というカテゴリーで戦いたいのであれば、JBBFへ。
良くも悪くもクラシックな大会で、他団体と比較すると演出はいささか地味ではあります。
草の根スポーツそのものなので、日本連盟と地方連盟の連携が悪く、地方ほど審査基準がブレたり運営がグダグダしていることがあります。多々あります。
JBBF以外は一貫した運営ができる株式会社などの団体が、全大会をツアー型などで取り仕切っているので運営は上手いです。
FWJ(Fitness World Japan)
世界最大手ボディビル団体のIFBB Proへと繋がる国内団体です。
花形はメンズフィジークと言えるでしょう。
プロ制度があり、プロクオリファイで総合優勝するとプロ選手になれます。
プロ選手になると、プロ選手のみが参加できる「Pro Show」に出場できます。
このPro Showで総合優勝すると、Olympia と言う世界最大権威のボディビル選手権に出場することができます。
ドーピングについては黙認です。
FWJがオススメな人
才能があってOlympiaや世界を目指していきたい方にはオススメです。
女子のビキニカテゴリーではナチュラルでも勝てる可能性があります。
勝てずとも華やかな舞台でショーを披露したい方にはオススメします。
ドーピングの使用については、私の立場から推奨はしません。
舞台演出は大変素晴らしいものがあります。
BBJ(ベストボディ・ジャパン)
古参のボディコンテスト団体で、モデルのような体型が好まれます。
審査員もモデルの方などがやっております。
体型以外にもポージングや髪型、化粧、ウォーキング、SNSの投稿など、あらゆる観点で評価されます。
会長のワンマン経営かつ非常に拝金主義で、日本大会ではどれだけBBJに課金したかで順位が決まる(事前に決まっている)と言われています。
キラキラ感を主張する割に、中身はドロドロです。
BBJがオススメな人
基本的には誰にもオススメしません。
インフルエンサーが箔を付けるのにはいいかもしれません。
BBJ出場を悩む層で、競技的にやりたければマッスルゲート、華やかさを求めるならAPFかサマースタイルアワードに進むべきです。
BBJに媚びを売って、金を積んででも勝利が欲しいならトライしましょう。
SSA(サマー・スタイル・アワード)
夏が最も似合う体を競うというコンセプトの団体です。
端的に言ってチャラいのですが、しっかり体づくりは要求されます。
筋量も求められるのですが、一番の特徴は「絞り」です。
特にメンズカテゴリーでは厳しい仕上がりが求められます。
金子賢がNABBAと揉めたので、NABBAには出られません。(詳細は本人ブログより)
2023年にNABBA JAPANの代表になられたようです。(詳細)
JBBFとマッスルゲートには参加可能です。
SSAがオススメな人
魅せるステージングをしたい方、とにかく目立ちたい方には向いています。
ポージングが難しいと言うのが一つの特徴ですが、やはり華やかな大会ではあります。
あとはギャルとかチャラい人にとっても、個性との両立がしやすいかと思います。
マッスルゲート
GOLD’S GYMが主催するコンテストで、コロナ禍の2020年に唯一大会を開催したことで急成長した大会です。
系列としてはJBBFとなり、名前の通りボディコンテストの登竜門としての位置付けです。
参加料金などが他と比べて非常に低く、お手軽に参加できます。
ステージ演出などはJBBF以上に地味です。
マッスルゲートがオススメな人
競技フィットネスを初めてみたい初心者の方にはオススメです。
いずれJBBFに進みたいとしても軋轢は生まれません。
APF(Asia Physique Federation)
おそらくボディコンテストの中で最も自由度が高い団体です。
コスチュームの規定がかなり緩く、またポージングも規定が少ないので、かなり個性を演出できます。
FWJの下部団体に位置するので、進行方法などはFWJに似ています。
BBJ同様に、女性は日焼けしていなくても勝負ができます。
舞台演出も華やかで、応援も結構好き放題できます。
APFがオススメの人
SSAやFWJほど筋量や絞りはないけど、華やかなショーに出てみたい方にはオススメです。
初心者にとても優しいですし、大会後にフィードバックもしっかりしてくれます。
SBC(スーパー・ボディ・コンテスト)
2~3年大会をやっていて、一時期JBBFとも提携していたのですが、閉幕しました。
BBJと喧嘩別れした方が始めた団体だったようです。
観戦しましたが、BBJとSSAを足して割って、ダメにした感じでした。
もはやHPすら残っていません。

以下の3団体は観戦していないので、エアレビューです。
NABBA(National Amateur Body-Builders’ Association)
日本国内においては、さらにストイックなSSAみたいな団体です。
元々はイギリスのボディビル連盟ですが、日本は韓国を経由して上陸しています。
本国のNABBAとNABBA JAPAN, KOREAではInstagramの内容も全然違います。
SSAと似ていると言うより、金子賢がNABBAなどの大会を見て日本で始めた節があるので、NABBAの方がオリジナルです。
すでにSSAが普及した日本で、どのように展開していくかは分かりません。
金子氏の手腕が試されるところです。
J-CLASICC
韓国のK-CLASICCから日本に上陸した団体です。
こちらも内容としてはSSAと結構重複しています。
日本国内で年2大会程度なので、今後成長するかどうかは不明です。
ANNBBF
全日本ナチュラルボディビルディング連盟は、あまり知られていませんがJBBFと並ぶ古い団体の系譜です。
日本ボディビルディング連盟(NBBF)として活動していた時期が長く、IFBBとも繋がりがありました。
今や年間に3大会程度の開催となっていますが、かつてはアーノルド・シュワルツェネッガーを日本に誘致するなど、精力的に活動していました。
かつてJBBFと覇権争いをして、大変揉めに揉めて……、現在はこうなったという状態です。
バズーカ岡田こと岡田隆教授がミスターイスラエルに輝いた、WNBF(世界ナチュラル・ボディビルディング協会)に繋がる団体です。
徹底的にアンチ・ドーピングの思想を掲げており、IFBBやJBBFよりもクリーンに近い可能性が高いです。
残念ながらあまり盛り上がってはいないようですが、活動方針自体には期待しています。
まとめ
国内でボディコンテストに参加しようと思ったら、これだけの選択肢があります。
成績が数値化できない競技だからこそ、団体もその理念によって分散しやすいというところでしょう。
それぞれの団体に明るい部分と暗い部分があります。
そこまで熟知しなくてもいいですが、とりあえず表向きにはどんな団体なのかくらいは把握して、コンテストに臨むと良いでしょう。