MIYAKO FITNESS 2024

miyako fitness
トレーナー

2024.06.09.京都府オープン大会にて、階級優勝を飾ることができました。

今回行った調整や戦略などを備忘も兼ねて記しておきたいと思います。

さっさと大会当日の様子を読みたい方はコチラから。

事前準備

大会2週間前

分析と予想

まず勝算は低いだろうと予想していました。

同じ階級の出場者を全員リサーチしましたが、スポルテック大阪や関西jr.などのタイトルホルダーがエントリーしていました。

本大会の2週間前にはKING OF PHYSIQUE(大阪オープン大会)が開催されており、そこにもエントリーしている、既に仕上がった選手が複数名出場する見込みでした。

対して自分の仕上がりは過去一の停滞を見せていました。

状態

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減量が20日くらい完全に停滞していました。

体重の推移は横ばいで、それでもコンディションが良くなっていれば救いがあったのですが、それも変わらず。

絞り切れる前に代謝が落ち切ってしまい、しかもそれが2週間前のタイミングで来てしまいました。

やむを得ずカーボアップを4日ほど行いました。

1月のウインターパワーリフティング前から続く緩やかな減量が一番の問題だったと思います。

思えばそこからメンテナンスカロリー以上の食事をほとんど摂っていないことに、この時気付きました。

あまりに仕上がらないので、今回は決勝に進めれば上等、くらいの感覚でした。

食事と有酸素

メンテナンスカロリーから500kcalアンダー、有酸素に散歩10,000~15,000歩をこなしていきました。

全く他人にはオススメできない方法なのですが、落ちてしまった代謝を戻すだけの時間もありませんでしたので。

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大会1週間前

少しづつ気合が入ってきて、体重も1kg程度落ちていました。

質感もやや良くなっていましたが、下半身の絞りが全くもってダメでした。

完全仕上がればお尻まで絞れるので基準としていましたが、絶対100%仕上がりは無理だと確信しました。

四頭のカットもカーフの感じも甘々でした。

ただ上半身は少し良くなっていたので、アホみたいに有酸素をしていたせいで、下半身のストレスが抜けていなかったのかなとも推察しています。

最終調整

トレーニング

3日前まで通常通りのルーティンをこなしました。

2日前には本番と同じように上半身のパンプアップを実施して終了。

1日前だけ休みにしました。

食事・水・塩

今回はバックローディングでカーボアップをすることにしました。

絞りきれていない場合にはオススメな方法です。

かなり枯れていたのでディプリートは実施しませんでした。

水抜きと塩抜きについても、一切何もしませんでした

普通に水飲んでましたし、塩コショウも醤油もガンガンに使ってました。

当日の2食目までいつも通り、米と卵と牛肉と納豆で調整していきました。

前日にアルコールで水を抜くのも、当日朝にカップ焼きそばを食べるのも、ポテチにアホほどの塩を入れるのも、過去に全部失敗したのでいつも通りのものを食べました。

結局それが自分にとっての最適解でした。


全て「肉体改造のピラミッド 栄養編」に記されている通りで進めていきました。

最終調整の方法は色々と情報が出回っているのですが、ぶっちゃけ花形のトップ選手は統計で言うところの「外れ値」なことが多いので、一般には当てはまらないことも多いです。

普通の人は、マニュアル通りでやればほとんど外さなくなると思います。

外れ値の自覚がある人は自身に合う方法でやってください。

コンテストまで対応の栄養学がこの一冊に

大会当日

大会当日の朝は、9割仕上がりといった感じでした。

相変わらず下半身がよろしくないのと、カーボアップを控えめにしたのでハリもやや弱でした。

また会場まで30分もかからない場所で、ゆっくり準備できるというのがいかに楽なのか体感しました。

山口からの大会出場はどこでもスケジュールが忙しくなりがちでした。

当日の朝に大した移動もなくゆっくり過ごせるのは、結構大きなアドバンテージなんだなと分かりました。

遠方なら前泊で、会場近くのホテルを押さえるのがやはりいいのかもしれません。

会場入り

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会場は京都テルサ、昨年の日本クラス別ボディビルで観戦に来たステージです。

我々第2部は11:30受付開始で、並んで待機していました。

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会場とは別の棟が控室でしたので、今大会は他のカテゴリーを一切見ていません。

控室は結構広めでした。

ヨガマットと荷物を広げて、ゆったり待機できました。

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計測でまさかのトラブル

計測で身長が足りないという、謎の現象が起こりました

176cm以下級でエントリーしていたのですが、当日なぜか身長が171cm。

階級不適合のため失格になりかけました。

横になってストレッチしたり、腰痛や胸椎、足回りのストレッチでなんとか172.1cmにならないかと悪あがきをしていましたが。

結局機材の設定ミスだったようで、普通に173cmありました。

連盟の方からしっかり陳謝されました。

オイル・コスチュームチェック

今年から丈の長さが言われるようになっていました。

自分のサーフパンツだと膝上が出過ぎていて少し短いと指摘されました。

今回はセルフタンニングローションを1回塗りで参加しましたが、これは洗い残しもなく綺麗に入っていました。

泡石鹸が茶色く濁らなくなるまで3~5回程度体を洗うのがポイントです。

直前準備

階級が14名と少なかったので、予備審査なしで予選からスタートでした。

他階級の選手がパンプを始める中、ゆっくりカーボアップをしていました。

横になって休んでいるだけなのに、なぜか脚が攣っていました

しかも四頭、ハム、ふくらはぎの全部が攣りやすい状態で、ストレッチしても解消できない状態にありました。

塩も水も抜いていなかったのですが、急いで塩を追加したりしていました。

それでも全然解消されず、ステージ上でも脚を攣ることになったのですが……。

ステージ戦略

今回は予選と決勝の2回の審査です。

事前調査の通り、勝ち筋はあまりなかったので、弱者戦略としてランチェスター第2戦略を採用します。

奇襲と一点集中です。

予選に全力をかけて、決勝のことは全く考えないことにしました。

そもそも予選を通過できるのかといった手応えでしたし。

また傾向として、審査員も人なので一貫性の法則が働き、予選で下した判定を決勝では大きく変えません

そういった意味でも、予選が最も重要なステージと言えるでしょう。

自分のパンプアップは、思いっきり汗をかくようにすると良い傾向にあります。

長袖パーカーを脱がずにパンプし、ステージ直前まで温めておきました。

鏡も少ないので、どうせパンプの具合なんて確かめられないですし、分かったところで改善のしようもないので。

関西圏では初出場なので、誰も目をつけていないダークホースだったはずです。

あとは最初手のステージで、いかに印象付けるかだけでした。

予選

基本動作はゆったりめに、ウォーキングも少しおもためにして肩で風を切らせました。

元々バルクは弱点だったのですが、少し質量を感じさせられたかと思います。

腹筋と脚がいつ攣ってもおかしくない状態でした。

死ぬ気でミッドセクションを固め続けていました。

そして上位候補が選出されるファーストコール。

自分の番号が一度飛ばされたので、やはり無理だったかと思ったら、3番目に呼ばれてセンターでした。

中央寄りの方が良い評価かというと、JBBFの場合は微妙ですが、そもそもファーストコール選出自体が想定外でした。

バックライン後、一度も呼ばれずに審査が終了しましたので、決勝進出どころかこの時点で上位の可能性が高いです。

この辺りでやっと勝てるかもなと思い始めました。

流石にバックラインでは休憩していました。

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決勝

控室に戻り、無事決勝進出者として呼び出されました。

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炭水化物や塩、水分を補給して少し休んだら、再度パンプアップです。

案の定というか、予定通り2度目のパンプはもうあまり体力が残っていない様子でした。

カーボアップを控えめにしていたこともあって、すでに代謝物質を生成するだけの余力はなく、予選よりもハリは弱かったです。


Iウォークもゆっくりめに進めました。

前の選手には追い付かず、後ろの選手が追いついてきても無視します。

アピールの時間なので、焦らずしっかり魅せていくのがポイントです。

前の選手がまだセンターでポーズをしているようだったら、中央のL字マークの上でポージして、終わるのを待っていれば良いです。

決勝は入れ替えなしのラインナップで終了でした。

体力が枯渇していた身としてはポージングが短くて楽でした。

やはり決勝ではあまり力が出せていませんでした。

フロントスタンスで立っているだけで、軸足の中臀筋を攣ってしまうほどには、栄養枯渇状態でした。

表彰(順位発表)

決勝の手応え的にも、上位3位に入っていればいいな、ワンチャン1位にならないかな、くらいの感覚でした。

まさか本当に優勝するとは思わず、渾身のガッツポーズでした。

今回現地応援者の数も多かったので、勝てて本当に嬉しかったです。

JBBFでは初タイトル獲得となります。

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スコア表

大会後のスコアを見てみると、やはり決勝で捲られていますし、圧勝した様子でもないです。

おそらく地力では負けていて、他の選手が万全に仕上げてきていれば勝つことなどできなかったでしょう。

相対評価の競技ですから、その瞬間に一番いい状態が持って来られるかが、競技の要諦ということです。

あとはバルクに対しての評価が去年から下げられていたのも、勝因の一つだったかもしれません。

余談

終了後に簡易ドーピング検査を受けました。

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地方オープン大会とは思えないほど大量の協賛品をいただきました。

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総評

仕上がらなかった件については心当たりが多すぎます。

あまりに調子が上がらなかったので、今年は本大会のみ出場で他大会は回避し、体を作り直そうかと思っていた程です。

期せずしてALL JAPAN クオリファイが獲得できたので、約100日かけて改善に充てようと思います。

現地に応援に来てくれた関係者の皆様、激励の声をかけてくださったジムの利用者様、遠方山口県より祝福をくださった皆様に、心よりの感謝を。

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