疲労度という最重要変数

トレーニングを考えるとき、重量や回数、セット数を調整したり、種目を変えてみたりとそれぞれ工夫をするかと思います。
しかしそうした変数の中でも、最も重要な要素の一つと言えるのが「疲労度」です。
フィットネス-疲労曲線でも説明した通り、疲労は顕在化するパフォーマンスに大きく影響を与えています。
疲労は、即時的疲労、蓄積疲労、神経疲労などに分けられます。

即時的疲労
即時的疲労は「その日のトレーニングでの疲労」と考えてください。
種目数やセット数が多くなるとスタミナを消費し、疲労が溜まっていきます。
結果として、プログラムの後半には良いパフォーマンスを発揮しづらくなります。
即時的疲労は、日当たりのボリュームを増減させることで調整します。
蓄積疲労
蓄積疲労は、「週単位でのトレーニングの疲労」と考えましょう。
日々のトレーニングはこなせていても、オフなしで続けていくと段々と疲労は溜まっていきます。
スタミナ自体は回復しているので、日常的なトレーニングはこなせますが、あまりパフォーマンスが伸びなくなっていきます。
プログラムの頻度を再検討して調整しましょう。
神経疲労
中枢神経系も疲労していきます。
特に高重量を扱うコンパウンド種目などを継続的に実施していると、説明のつかないアンダーパフォーマンスが発生したりします。
筋力の発揮には、筋の神経系が非常に重要な要素となっています。
ここの疲労を抜かないことには、パフォーマンスが向上してきません。
重量設定や回数、セット数、頻度を含めた、短中期的なプログラム全体の流れを調整していく必要があります。
まとめ
疲労が溜まっている状態では、もちろんパフォーマンスは低下します。
それでも頑張ろうとしたり、いつも通りの力を発揮しようとする時に、怪我などが発生してしまいます。
自分の体の状況、疲労の状態をよく見極めて、日々のトレーニングに臨んでいきましょう。