カゼイン・ソイはいるのか?

プロテインにもいくつか種類があり、ホエイ・カゼイン・ソイに加えて、最近ではエッグプロテインなども出てきました。
現代の流通の主流はホエイですが、分解技術が今ほどではなかった頃にはカゼインやソイもそこそこ出回っていました。
カゼインは乳由来、ソイは大豆由来のプロテインですが、いずれも吸収速度が緩やかであることが特徴です。
就寝時にはいいのか?
カゼインやソイは吸収が緩やかなので、就寝前プロテインとして良いとされてきました。
寝ている間の時間は栄養補給ができないので、タンパク質が不足してしまいます。
この対策として、あえてゆっくり吸収されるカゼインやソイを摂取しておくことで、就寝中のタンパク質不足を補おうという考え方です。
しかし実際のところ就寝中のタンパク質が不足したところで恐らく大した影響はありません。
就寝中に栄養が摂取できないのは自然なことですし、スリープモードの体は起床時と同程度にタンパク質を必要としているとは考えにくいです。
また就寝中も消化器を稼働させること自体が望ましくなく、寝ている間も胃腸を働かせていては、内臓が休まる時間帯が全くなくなってしまいます。
どうせ飲むなら、ホエイでさっさと吸収を終わらせて、内臓を休めることに注力すべきでしょう。
ダイエット向きなのか?
緩やかに吸収され腹持ちすることで、カゼインとソイはダイエット向きだと言われることがあります。
しかし残念ながらプロテインの腹持ち度合いなどたかが知れています。
ダイエットの程度にもよりますが、初心者がダイエットで置き換えにするにも、上級者が減量中の間食で入れるにしても、別にホエイでいいのではないかと思います。
時差式プロテイン?
タイムリリースプロテインという発想があります。
吸収速度順に、アミノ酸→ペプチド→ホエイ→カゼインのようにブレンドしたプロテインです。
運動後のプロテインをこのようにして、時間差で吸収させることで血中アミノ酸濃度を高く保ち筋合成を高めるという狙いがあります。
しかし残念ながら筋合成にもクールタイムが必要であることが判明しているので、これもあまり意味はないと考えられます。
・まとめ
ヴィーガンやベジタリアンであるとか、女性で美容成分にもこだわるのであればソイプロテインも選択肢に入ります。
乳糖不耐性が強めで乳製品全般がNGではあるが、プロテインの摂取をしたいという方にもソイプロテインは有効でしょう。