トレーニングミラーは必要か?

一般的なジムでは、当然のように鏡が配置されています。
これは果たして必要なのでしょうか?
例によって、メリット/デメリットが存在しますので、トレーニーのみなさんは認識しておきましょう。
メリット
- フォームの確認をしながらトレーニングができる
- 対象筋の動きで視覚的なフィードバックを得られる
- 体ができてきている人ほど、パンプアップが目に見えて気分が上がる
特にフォームの確認のために導入されていることが多いのではないでしょうか。
自分の動きが正しくできているのか、リアルタイムでフィードバックが得られ、即時的に改善ができるのでこれはメリットと言えるでしょう。
体が仕上がってきている人は、パンプアップしてくるとそれだけでテンションも上がります。
今ではジムでの自撮りに欠かせないアイテムにもなっていますね。
デメリット
- 結果的にフォームが崩れる
- 結果的に左右非対称に負荷がかかる
- 鏡なしでトレーニングをやると違和感が出てしまう
- 鏡が好きすぎる人が邪魔
フォーム確認で置いている鏡が、返ってフォームを崩していることがあります。
鏡に目を向けることで、頭部は正面に固定されてしまいます。
これにより不要な頚反射が発生して、腰を反るなどのエラーが発生することがあります。
頚反射:アゴをあげると連動して腰が反りやすくなるなど、頭部の動きに体全体が引っ張られる現象
これはスクワットやデッドリフトでよく起こりがちです。
また鏡を見ながら左右対称の動きをしようとして、結果的に左右非対称に負荷がかかることがあります。
鏡で認識できている左右対称性はあくまで視覚的なものです。
対して人間はほとんどが左右非対称のアライメントになっています。
整体などでこまめに調整などしない限りは、大なり小なり体はズレていきます。
例えばサイドレイズ。
鏡に映る左右対称のポジションでやっても、肩甲骨のアライメントが左右非対称であったりします。
動作を鏡に合わせると、返って左右非対称性は助長させてしまいます。

サイドレイズで片方だけよく効く、とかありますよね。
鏡ありでのトレーニングに慣れると、鏡なしでのトレーニングに違和感が出てしまいます。
左右対称の動きができているか、スクワットの深さは足りているか、目線が定まらず距離感が分からないなど、鏡なしのときにいつものパフォーマンスが出せなくなることがあります。
あと割と迷惑なのが、フィットネスクラブで鏡をずっと見てる人や写真を撮り続けている人です。
ロッカーやマシンを待っているときにやられるとヘイトが溜まるので、周りに迷惑のかからない範囲でやりましょう。
いかがでしたでしょうか。
メリットがあるからと置かれている鏡ですが、よく考えるとデメリットもあるということを認識しておいていただければと思います。
ホームジムにしても鏡を置く場合は、目的と配置をしっかり考えた方がいいですね。