【 I3 Model 】なぜ怪我をする?

【 I3 Model 】なぜ怪我をする?

どんな運動にも怪我はつきものですが、できるだけ避けたいものです。

ここでは、そもそもの怪我の発生プロセスを考えることで、怪我を避けていこうと思います。

理学療法士ケリー・スターレット考案の “I3 Model” という考え方があります。
これは怪我に至るまでの複雑なプロセスを、分かりやすく3段階で捉えた考え方です。

I3 Model

  1. Incomplete Mechanics 不完全な力学
  2. Incident 痛み・違和感
  3. Injury 怪我

※Incidentの訳はいろいろあるのですが、「何かことが起こった」くらいのニュアンスで捉えてください。

不完全な力学があり、それが原因で痛みや違和感が発生し、結果それが怪我になるという流れです。

怪我の始まりはいつも「不完全な力学」からです。

静的アライメント(姿勢が悪いなど)や動的アライメント(フォームが悪いなど)のズレによって、本来負荷がかかるべきでない箇所に不要なストレスがかかります。

外力による怪我にしても、それは関節が本来の力学とは別の方向に動いてしまったから起こるものです。

それが原因で、「痛み・違和感」を感じ始めます。

しかしこの段階ではまだ怪我にはなっていません。

例えば、ずっと変な体制とっていたら腰が痛くなったとかはあっても、それはちょっとすれば治ることで怪我ではないですよね。

ただそういった「痛み・違和感」をそのままにして、ストレスがかかる状態が続けばどうなるか……。

結果、「怪我」に至ります。

この段階では、数週間にも及ぶ運動能力の機能不全と慢性的な痛みを伴う状態になっています。

しかもそこからまた「不完全な力学」が生まれたりもするので厄介です。
怪我をした状態で運動して、怪我した箇所を「庇って」しまい、他の部位が悪くなるというやつです。
こうなると悪循環です。


「怪我」にしても「痛み・違和感」にしても、病院や整体では多くの場合、対症療法や保存療法を推奨されるでしょう。
痛み止めや湿布をくれるだとか、安静にしておきなさいと指示されるだとか。

しかし原因療法的に対応しなければ、その箇所はまたいずれ怪我に至ります。
怪我への適切な対処法は、原因となっている「不完全な力学」をなんとかすることです。

それは姿勢の悪さかもしれませんし、動作フォームが悪いのかもしれません。

もっと掘り下げるなら、姿勢の悪さは日常生活や仕事から来ている問題なのかもしれません。

根本的なところから分析していきましょう。

https://www.granitesportsmedicine.com/livingston-physical-therapy-decoding-pain-i3-model

参考ページ

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