NSCAジャパン S&Cフォーラム 2024


名古屋で開催されました、NSCAジャパン S&Cフォーラム 2024に参加してきました。
NSCAジャパンでは毎年、フォーラムとカンファレンスを開催しています。
今回のフォーラムでは3コマ受講してきました。
講義が1コマと実技が2コマです。
実技の時間に同時開催されていた講義についても興味深い内容でしたので、後日アーカイブ配信で閲覧しようと思います。
その時々にもよりますが、多くの場合NSCAジャパン主催の会では、同時に複数の講義や実技が開講されます。
基本的に現地開催の際には、実技優先で参加するようにしています。
講義は後からアーカイブで閲覧できるから、という理由です。
質問したい内容などがある場合や、実技があまりにも自分の領域と離れているようであれば、講義を優先します。
今回の1コマ目は選択制ではなかったのでそのまま受講し、2,3コマ目を実技にしました。
1コマ目は「筋力トレーニングの新知見」、2コマ目は「ウォーミングアップとペリオダイゼーション」、3コマ目は「腰痛に対する体幹部リコンディショニングの実践」でした。
筋力トレーニングの新知見
日本体育大学の岡田隆教授による講演でした。
ご本人も冒頭でおっしゃってましたが、新知見を引っ張ってきて話すような内容ではありませんでした。
論文というのは見出しと結論を見れば知見が分かるようなものでもなく、本来精読していくべきものです。
結論づけに妥当性があっても、プロトコルなどの中身をよく見てみると、実践に落とし込めるのか、そのまま適応してもいい考え方なのかは吟味が必要です。
その辺りもあって、論文をただ羅列して紹介するのは避けたようです。

同じ理由で、私は論文紹介チャンネルに対して結構懐疑的です。
S&Cやトレーナーに向けたメッセージ性のある講演だったかと思います。
集合知から最適解を導くことは、もはやAIがやってくれます。
ただ体験価値や感覚共有といった肉体を介するところは今のところAIに替わりが効きません。
最適解を得た上での、「最善策」の提案が今後の人間には求めらるのでしょう。
ウォーミングアップとペリオダイゼーション
元川崎フロンターレフィジカルコーチの篠田洋介さんによる実技でした。
正直なところ自分の領域とは結構離れていたので受講するか悩みました。
内容はこれまた表題に反してチームビルディングやコミュニケーションに近い感じでした。
チーム、サッカー、ピリオダイゼーションと、自分の事業とはほとんど重ならない領域の内容だったのですが、こういうのも実は大切にしています。
他分野の知識も、何かのタイミングで役に立つことがありますから。
Connecting the dotsです。
点と点が繋がるタイミングがいずれ訪れます。
実技でワイワイやっていたので、若手S&Cの方と仲良くなったり、ちょっと人脈も増えました。
腰痛に対する体幹部リコンディショニングの実践
中京大学の倉持梨恵子先生による実技講習でした。
Joint by Jointでも紹介した通り、腰痛含め怪我の原因はその箇所ではなく隣接する関節に問題があることが多々あります。
まずそこを認識して根本的なところから解決していかないと、すぐに再発してしまいます。
今回の実技では体幹部のスクリーニング方法などを実践しました。
腰痛改善を依頼されるクライアントは多くありませんが、話を聞いてみると密かに悩んでいることもあります。
初回のカウンセリング時にでも、応用できればと思います。
そのほかの講義
アーカイブ配信の講義は、二関節筋についてと健康づくりについてです。
前者は領域内の話ですし、後者も広く使えそうな話題です。
幅広く貪欲に学んでいければと思います。