効くとかではなく、機能があがるデッドリフト

効くとかではなく、機能があがるデッドリフト

デッドリフトは別にどこかに良く効くといった感じの種目ではありません。

文字通りの全身種目で、負荷も全身各所に分散するので、「効いているな」という感じは分かりにくい種目です。

ボディメイクに必要かと問われると、なんとも答えづらい種目ではあります。

ただ身体機能の向上やパフォーマンスアップには、優秀な種目であると考えています。

体幹部強化・腰痛予防

デッドリフトではしっかりと腹圧をかけて体幹部を固めておくことが必須になります。

プランクなどのいわゆる体幹種目と比べても強い負荷がかかるので、体幹部の強化に繋がっていきます。

それに伴って筋力強化が腰痛の予防になり、また腰での代償動作を修正していくことで腰痛になりにくい動きを学習していくことが可能です。

ヒップヒンジ

股関節の屈曲進展はあらゆるスポーツで大きな力を発揮させます。

デッドリフトではこの股関節の屈曲進展(ヒップヒンジ動作)がメインのモーターとなります。

この動作の強化が、スポーツパフォーマンス向上を支えてくれるでしょう。

クイックリフティングの下地ともなりますので、より高度な練習をするためにも習得しておくべき動作です。

先述の通り、ヒップヒンジの学習で腰の代償動作を修正していけるのもメリットです。

姿勢改善にも

デッドリフトの際には肩甲骨の位置も重要になります。

胸を張り、広背筋を締めて肩甲骨を下制させた位置で固めておきます。

まき型や猫背の方は、この位置を学習してもらうことが有効です。

ただしこれは正常位置の学習に留まるので、筋アライメントの改善は別で行っていく必要があります。

ボディメイク的観点

デッドリフトでは背面の筋肉を多く刺激することが可能です。

トレーニング環境次第ですが、フリーウェイトしか機材がない場合などは、ハムストリングの種目としても採用できます。

スクワットではハムストリングスはほとんど発達しないので、ルーマニアンデッドリフトなどを取り入れてみるといいでしょう。

またデッドリフトでは、下背部や広背筋の厚みなども形成できるので、効く感じがあまりしないからと避けるのは勿体無い種目かもしれません。

まとめ

全身に負荷がかかる種目の多くは、効いている感じが分かりにくいです。

効いているという状態が負荷の局所集中状態ですので、分散が効くような種目では体感しにくいのです。

足の小指をタンスにぶつけたら痛いですが、車に跳ねられたら全身痛くてどこが痛いとか分からないのと同じようなものです。

デッドリフトはエラー動作も多くなりがちな種目ですので、軽めの重量でのフォーム作りをしっかり行ってから漸進させていきましょう。


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